まだ未成熟でタフな社会を乗り越えることにやりがいを感じて、突き進めるエネルギッシュな人には最適です。

ジー・エー・コンサルタンツ株式会社勤務 ダイレクター 関さん
ベトナムで、ベトナム人向け人材紹介サイトvieclambank「ベクラムバンク」と同日本人向けRVietnam「アールベトナム」を運営する関さんにベトナム勤務のやりがいを伺いました。

キャリアクロスアジア(以下CCA):まず、御社の紹介をカンタンにお願いします。
関さん:関さん:現地日系企業へ優秀な人材を紹介するため、ホーチミンとハノイで、ベトナム人向けと日本人向けにそれぞれ人材紹介を行っています。
まず2005年7月にベトナム人を日系企業に紹介するため「ベクラムバンク」を立ち上げました。ゼロからはじめ、今では7万人の人材が登録する大手サイトに成長しています。その後、現地の日系企業から日本人現地採用のニーズが高まり、「アールベトナム」をスタートしました。こちらは現在1,100人以上の登録者がまたこの人材データベースを活かして様々なリサーチも実施していますので、人材ソリューション全般が業務と言えます。

CCA:ベトナム以前に海外経験または日本での勤務はありましたか。またなぜベトナムを選んだのでしょうか。
関さん:海外勤務の経験はありませんでしたが、学生時代バックパッカーで時間さえあれば海外を旅していました。その影響から海外で働くのもありだなと漠然と考えていました。
ベトナムは、選んだということではなく、大学でゼミのフィールドワークをベトナムで体験したのをきっかけに、今の会社に入社したためです。ただ若くてやる気とパワーがあるという理由で(笑)、入社2年目、ベトナムでの新規事業立ち上げプロジェクト、今の人材紹介業の責任者として赴任させてもらいました。

CCA:でも異国での勤務となるとかなり勇気がいるのではないでしょうか。
関さん:もともと興味があったので、行く前に不安とかはありませんでした。それよりも新規プロジェクトを成功させるために必死で、その責任と苦労の方が全然大きかったです。まったくのゼロからスタートしていますので、一筋縄ではいきませんでした。

CCA:社内の国籍やコミュニケーション方法について教えてください。
関さん:社内には現在、日本人5名とベトナム人25名のスタッフがいまして、英語か日本語でコミュニケーションをとっています。

CCA:それでは、人材紹介会社としてお伺いします。現在、日本企業のアジア進出が加速しています。実感として、今本当にベトナム転職のチャンスと言えるでしょうか。
関さん:今がチャンスと言えるかわかりませんが、第三次投資ブームで、マーケットとしてベトナムに興味を持っている日系企業はかなりの数です。日系の鉄道会社や不動産会社がタッグを組んで、首都近郊にニュータウンをつくる巨大プロジェクトもありますし、保険、ホテル、IT系、その他、小さなベンチャー企業の進出もめざましいです。

CCA:どのような人材のニーズが高いのでしょうか。
関さん:求められる人材は、スタッフレベルからチームリーダーまで様々です。どの業界や企業でも最低2年以上の経験を求められる場合が多いですが、ポテンシャル採用も日本に比較したら多いのでチャンスは大きいと思います。

CCA:実際、ベトナムで働くと、キャリアにどうプラスになるか教えてください。また人気のあるシンガポールや香港と比較して、ベトナム勤務にはどんな魅力がありますか。
関さん:ベトナムは、シンガポールや香港と比較してまだまだマーケットが成熟していませんので、先の見えない未来にチャレンジするという感覚が強いと思います。ものすごく苦労しますが、自分でベトナム経済を成長させるくらいの気概をもって飛び込んでくるチャレンジ精神旺盛な方にはうってつけだと思います。
変な話ですが、景気がいいってどういうことかわかりますか?高度経済成長を経験していないバブル崩壊後の世代には実感のない話ではないでしょうか。でもベトナムでは、今現在ダイナミックな経済成長を感じることができます。この溢れるようなエネルギーは日本では絶対に味わえない感覚でしょう。
またベトナム人をマネージメントする楽しさというのもあります。ベトナムの若者たちは、やる気があり、感情表現がとても豊かです。うれしいことや悔しいことをストレートに表現しますから、彼らをしっかり導いてあげて仕事が成功したときはもうお祭り騒ぎです。彼らが無邪気に喜んでる姿を見ると親のようにうれしくなり、私たちも達成感でいっぱいになります。ですから人としてベトナム人とふれあうこと自体、ものすごくステキなことだと思います。

CCA:どのような方がベトナムでの勤務に向いていると思われますか。
関さん:日本と違って、社会全体を見渡してもシステム自体に理不尽な点があって、まだ整っていませんからタフだし苦労も多いし不安だと思います。ですから、それを乗り越えることにやりがいを感じて突き進めるエネルギッシュな人には最適ではないでしょうか。あとはベトナム人の気質を理解して、しっかり付き合っていける人ですね。日本ではこうだったと考えるのではなく、ベトナムではこうなんだと柔軟に考えられる人がいいと思います。

CCA:最後に今アジア勤務を検討している求職者へメッセージをお願いします。
関さん:今、働き方自体が問われる時代だと思います。国、国籍、時間を超えてビジネスができる時代に、日本国内だけで働くことしか考えないのはもったいないなと。また今インターネットを通じて世界の情報がたくさん入ってきます。そしてまだ知らない世界がいっぱいあることを知りながら、それを自分の目で見て知ろうとしないことももったいない。
海外へは行けるときに行くのがベストなタイミングではないでしょうか。自分に合った国へ行くのがいいとは思いますが、ベトナムはとても人間味のある国ですので、人とのふれあいが好きであれば、ここはオススメします。また早く来るほど早く責任者クラスになれ、仕事がより面白くなります。国、国籍、時間に関わらず、ベストな働き方を見つけていただきたいと思います。

CCA:どうもありがとうございました。

ダイレクター 関さん